能登の記事もこれで終了です。
夏の終わり、というかもう9月半ばで秋ですね。
さっさと終わらせちゃいますね。
旧R148
んで続き。R148に入るのですがそれも一瞬。国道の側道を走っていきます。側道といってもR148の旧道ですが。
新潟r375(新潟県道375号平岩停車場蒲原線)
姫川温泉周辺。ちょっと寂れた感がある温泉街が見えます。こういう温泉街に隠れたいい温泉があるものです。
ほんとはね〜蓮華温泉が時間的に間に合えば行きたかったんだけどね。ま、それは次の機会にしましょう。
この姫川に沿って新潟r375を走っていきます。JR大糸線の橋が古くてまたいい味出してますね。
白馬大仏
そうそう、ご存じの方もいると思いますが新潟r375を走ってると遠くにポツンと白い大仏が見えてくるのです。
ちなみに遠くから見てもオーラを放っているのですぐわかります。(←単に白だからっていうのもある)
だんだん近づいてきました。もちろんせっかくなので立ち寄ってみます。
地図を見れば白馬大仏という、ちゃんとした名前がついてました。それに珍スポとかに取り上げられそうな変なオーラを醸し出してます。こういうのは調べちゃいますよ。
この白馬大仏様ですが、情報によれば───
1972年(昭和47年)、白馬温泉の開祖の白馬観光ホテル社長によって建立された。台座共23.5メートル、前巾18メートルで世界最大(あくまで建設当時)、眼球と白毫はヒスイ、唇はメノウ
だそうです。思ったよりけっこうでかい!そりゃ遠くから目立つはずですわ。このデカさ、眼球も白毫も近くで見たらさぞかしでかい天然石なのでしょう。
ちなみに昔の写真。真っ赤な口紅でややバブリー臭が漂う大仏様。
どうやら「タモリ倶楽部」の企画で「日本三大大仏」を選定した際に、有力候補に挙げられたこともあるらしいですwていうかタモリ倶楽部という時点で笑いを誘います。残念ながら白馬大仏は認知度の低さで落選したみたい笑
三大大仏といえば奈良の大仏、鎌倉の大仏・・・あとは?とすぐに頭に浮かぶ方は少ないであろう、なんと残りの1尊は時代とともに変遷してるそうです。
確かに奈良や鎌倉の大仏は歴史あるものだし、立派な観光地にもなっています。だけど白馬大仏はなぁ〜。
一般的にはマイナーであろうから誰に聞いても「知らんがな」とか言われちゃいそうですね。
社長の趣味的なもので建立させたようなものでしょ?
といったら罰当たりか・・・
奈良の大仏も迫力あっていいけど、イケメン大仏として有名な鎌倉の大仏は精悍な顔立ちをしていて私も好きですね。実家にいた頃チャリでたまに見に行ってました。
ちなみに白馬大仏様のお顔。
大仏って切れ長の目が多いと思いますが、異様に深く掘られた垂れ下がり眉毛のせいでタレ目が強調されてる気がする。
うーん。よくいえば愛嬌、悪くいえばちょっとおマヌケな顔といったところでしょうか。
かの有名な歌人・与謝野晶子は鎌倉の大仏については「美男におわす」と詠みました。そんな与謝野晶子お墨付きの鎌倉大仏様と比べちゃうと失礼ながら美男度は落ちる。笑
いまや白い体も汚れてしまいメイクもナチュラルになってしまった大仏様。ところでメノウって天然石なのに剥げるものなの?笑
こんな感じにひっそりとした場所にあるとはいえ、ネット調べりゃけっこう情報が出てくる、出てくる。笑
ネットの情報を見た人達が面白がって来るだろうし、訪れる人がそれなりにいるのでしょう。だとしたら大仏様も寂しくないですね。良いことです。
ちなみに大仏様の前は開けた土地なので、写真を撮るにはもってこいですよ。
旧R148:1995年 大規模災害
白馬大仏からつづら折りが続いて〜葛葉峠へ。
そこからR148に戻ります。さすが旧道なので車通りはほぼ皆無で静か。つづら折りもあったりとバイクでは走るには良い道です。
この旧R148(新潟r375)は平成7年(1995年)7月11日に発生した豪雨水害による大規模な崩落でずっと通行不能だったらしいですね。
その時の災害によって白馬大仏周辺の旅館や温泉施設は全て廃業してしまい解体撤去されたそうで、唯一白馬大仏だけが残っているということなんでしょう。妙な哀愁感が漂っていたのはそのせいなのか。
そして旧R148が復旧したのは2016年という割と最近のことでした。
姫川流域はフォッサマグナ西縁の糸魚川静岡構造線に位置しているのもあって、地殻変動の影響をもろ受けやすく土砂災害が多いみたいです。構造線仲間といえば地盤の脆さのため着工が進まないR152の青崩峠とかもそうですね。
それにしても通行不能が21年とは、地盤の脆弱さもあって復旧工事もそうとう大変だったものでしょう。その途中土石流災害で復旧工事に従事していた方々が亡くなられた悲しい出来事もありました。(長野県に入るトンネル前に慰霊碑があります)
復旧工事に何年も、何十年もかかるというのはざらにある話なんです。
ツーリングの時に通行止めでガーン!引き返す😫、ということも多々ありますが、時が経てば通れるようになり道が繋がる。そして皆がツーリングやドライブを楽しむことができる・・・その裏にはこういう復旧作業に日夜携わる人たちのおかげなんですね。
本当にありがたいことで頭が上がりません。
そして長野県へ。。秘境感はここまでかな。
糸魚川、そしてフォッサマグナ。石灰石の黒姫山。ヒスイに高浪の池、UMA浪太郎‥姫川に白馬大仏。知れば知るほどロマン溢れる土地なんだというのを実感しました。
長野県へ・・・
『道の駅 小谷』。
バイクが数台とまってた。ここは温泉付きの道の駅ですね。以前6月頃に来たら寒すぎて温泉入ろうとしたら、水曜日でお休みだったという苦い思い出がある。
R8を少しだけ流し、途中逸れてR148の西側、白馬(長野)の裏道的を走りながら南下(地図的には)。
塩の道
松本から糸魚川まで続く”千国街道”。スキー場が近いからか、ぐっと涼しくなってきました。
この辺からロッジやペンションがある道を少し縫って走って行きます。途中から長野r433に入り、次にr33→r497という流れ。信州らしい景色を眺めながら3桁県道をひたすら繋いでいく感じです。
R19沿い『道の駅 長野市大岡特産センター』🚻休憩
アルプス展望道路
R19のあとは長野r12。
日が陰ってきて、夕方近い陽射しになってきました。前も走ったアルプス展望道路を今度は逆走。
『芦ノ尻の道祖神』の展望台。北アルプスは見えないけどこの時間ならではの山の色彩もなかなかいいのです。
去年カーブミラー自撮りしたところだわ🧐『アルプス ささきゆう(笹久)』まだあった。ここから見える北アルプスは素晴らしいのだ。
長野r12はいい道だけど麻績村方面から走った方が景色の良さが味わえるかな。
長野r12から長野r55へ。なんかもうラストスパート的な?カーブ多い!緩やかだけど。
そして旅の〆は・・・
戸倉上山田温泉
やっぱり温泉入ります。
千曲市の”戸倉上山田温泉”に来ました。
”三味線・踊り・長唄と芸を磨く芸者衆が集まっているのも戸倉上山田温泉の光景。ネオン街を散策するのも風情がある。”
昭和のネオン繁華街を散策・・・気になりますが時間が無い。なのでとりあえず湯に浸かれれば、OK。
戸倉国民温泉
『戸倉国民温泉』こちらに入ります。周りには観光客向けの日帰り温泉も沢山ありますが・・・そこは敢えて地元民向けで。
前の駐車場に停めて。
2階と入口にある瓦の色が違う謎な建物。あの看板といい、これは期待しちゃいますね。
町中の秘湯(๑^ ^๑)!
このレトロな感じ、昭和感満載。
昭和感とか昭和レトロとか昭和食堂とか色々あるけど、そのうち平成レトロとか出てくるんだろうか。
もちろん源泉かけ流し。それもシャワー、カランに至るまで全て源泉!やったね。
そういや外の看板に「源泉水を自由にお持ち帰りOK」となっていました。近場に住んでたら遠慮なく貰っちゃいますね。
残念ながらいつもみたいに中の様子は撮れず(๑¯∇¯๑)
なんせ地元のご婦人達がけっこういらっしゃったのですから汗
膝に着けてたプロテクターをベリベリ外してたら、おばちゃん達が興味津々に話しかけてきたよ。
「これからバイクで東京へ帰るの!?」
「遠いからねぇ、気をつけてね〜」とかなんとか。
「ここのお湯は凄くいいよ」
ありがとうございます。
ゆっくり浸かります😊
日は暮れてとっぷり。長湯した〜、いい湯でした。
写真撮れなかったですが、浴室の真ん中に楕円の湯槽がある造りでした。男湯は分かりませんが脱衣場は地元のおばちゃん達の会話で賑わってました(^^;)。
地元民御用達だし静かで落ち着ける温泉というのではないですが、浴室に入ってしまえば全く気になりません。夕ご飯前の時間というのもあったからかな?
それに泉質がとてもよく、ゆっくり浸かることができました。
疲れも何もかも癒されました。
お湯はホンモノでした。近くに来た際はぜひ。
さぁ次は飯だ飯!
まちだ食堂
坂城IC近くの食堂屋さんで腹ごしらえしましょう。
マンゴーアイス食べて以降、走りっぱなしでなにも口にしてない・・・
ここはですね〜どうやら夜は飲み屋になってました。
それに、どう見ても地元民じゃない女がガラガラとひとりで入ったから、お店の人や客にちょっとびっくりされましたよ。(ざっと見られた)
いいね、食堂呑み!バイクだから無理だけどさ。
あぁ、どれも美味しそうԅ(¯﹃¯ԅ)
空腹は最高の調味料といいます。今なら勢いでなんでも食べれそう。
それにちょい疲れた・・・ガッツリ系でいっちゃおう。
けっこうご高齢な女将さんから「どこから来たの?」と聞かれたので、停める所がなく店の前に停めてたのもあったので旅行帰りにバイクで寄った事を伝えました。
ジャケ脱いでTシャツ姿だったので上着は??ちゃんと着てるの?と何故か妙に心配されたんですよ。
キターー『餃子セット』700円也。
ダブルどころか、トリプル炭水化物。
ひえ〜食べ過ぎ??
いいんだいいんだ、旅の時は無礼講だ!
と餃子をパクつく私。そしてラーメンはまさに、古きよき醤油ラーメンですね。
食べてる時ですね、地元の飲んでたお客のおじちゃんが帰る時に背後から「気をつけて帰ってな」と声掛けてくださったんですよ。
「?はい、ありがとうございます😙」とラーメン啜りながら返した私。
そのあとカウンター内から女将さんが
「バイクのお姉さん!」と。
「はい?」
「今の人知り合い?」
「いいえ?((( ‘-‘ )))」
「あなたの分まで払っていったのよ。帰りの道中長いからって。」
なんと😮!
餃子セットを地元のおじちゃんが見ず知らずの私の分まで払ってくださったのです。
こういうのは酒飲む席なら1杯の酒とかありましたが。しかし酒ではなく餃子セット・・・ていうか、そこが問題ではなく。
払ってくださったとはいえ、まるで無銭飲食してしまってるような罪悪感。
それもなぁと食べ終わった時にお支払いします💦と伝えましたが「いいのよ、もう頂いたし」と遠慮する女将さん。
「それより人様にご馳走になったことを、ありがたいと神様に感謝してください。
バイクは危ないから。ほんとに何かあったら済まされないから。
危ないからほんとに気をつけて帰ってね」(たしかこんな感じ)
と女将さんに真顔で真剣に言われました。
は、はい・・・(^^ゞ
ジャケのことも2回も聞いてきたし、身内や知り合いにバイク絡みでなにかあったのでしょうか。
ともあれ一期一会とはいえ・・・こんなこと初めてです。
ご馳走様でした。
無事に帰路に着くことが出来ました。
ありがとうございました❁(o_ _)o
と、100%見ないであろうともこの場を借りてお礼を申し上げます。
帰りの上信越でまさかの局地的な大雨にやられました(‘A`)雨雲に追いつかれないように上信越でひたすら東に走った感じ。
濡れましたけど。泣くわ〜
真っ暗の雨の中の走行中、食堂の女将さんの言葉を思い出し慎重に走行しましたよ。
夏の汗だくツーリング。
〆に温泉入ってすっきりし、お腹いっぱいご飯食べて…
夜風を浴びながらの高速走行…
とはいきませんでした。
夏の終わりの上信越での雨。
しかもメッシュジャケ。
夜風どころか、寒すぎでしたw
ROUTE MAP
ルート。下道は200kmくらい。
真っ直ぐの道はほぼなし、国道はR148を13km走ったのみ。短い距離とはいえ、山道ばかりのなかなか良いルートでした。
ということであんま走ってない能登での能登ツー記事でした。
そして今回の記事、最後に長々とでしたがありがとうございました。