東北を走る!3日目【後編】

撮ってないと思ったら、一眼レフの方でちゃんと撮ってた本州最北端の碑。

本来は半島の右(北東)の先っちょ、尻屋崎によるハズだった。
思ったより時間食ったのと、やはり今の季節、とにかく日が落ちるのが早い。4時には薄暗くなってきて5時には真っ暗。
日の長い夏場だったら絶対寄ったであろう尻屋崎だけど、もう時間的に無理で諦めた。がっかり。
今回【通れなかった、行けなかった】ばっかりなような気がする。まぁでもこういうことはツーリングではつきものだから…しょうがない(๑•́ ₃ •̀๑)
R279 風間浦村 蛇浦地区『布海苔記念公園』

大間崎をあとにして。
海沿いR279(はなますライン)を走り恐山に向かった。
途中雨が降り始めてきて。空は青いし晴れてるのに?けっこう大粒だからレインウェア出すか出さないか、どうしようかなぁ~と迷って・・・

”下北半島と共に生れた布海苔です”
とりあえず『布海苔記念公園』というところにバイクを止めた。布海苔投石事業発祥の地の記念碑がひっそり立っていた。その後ろにある、2本の松が生えてる岩が草島というそうな。

あとこういうの、なんていうのかな?能登とかにもあったような…外国への距離を示したのがポツンとあって。
しかもアルミ板の標識ではなく、ペンキで塗った木でできた手作り感で。「安心安全な村を目指して」───こういうの、いいね。
ニューヨークまで12.320kmかぁ〜遠いなぁ。

気付いたらバックに虹が・・・・・・くっきりと。

津軽海峡の空に、虹の橋が綺麗にかかっていた。
こ、これは
旅の嬉しいサプライズだ~

布海苔記念公園を出て、虹をチラチラ眺めバイクを走らせる・・・空は晴れてるけど雨はパラパラ。
虹は10分くらいで消えてしまったけど、朝から調子も今ひとつだったのに、なんだか心地よくて・・
しあわせな気分になった˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
県道4号 むつ恐山公園線
途中青森r4に入りこのまま恐山へ。空がまた曇ってきた。

恐山に向かうもうひとつのルート。人気のない寂しい道だけど、こういう何も無い道がバイクだと楽しかったりするんだよねぇ。時間ももう2時半近くになってしまってる。ひー急がないと!

『恐山橋』やっと、近くに来た・・・なにやら硫黄の臭いが・・・

硫黄臭が、、、立ち籠めてる。噂の。これだぁ、凄い。黄色とブルーグレーが混ざってる不思議な川。この時点で既に異様な雰囲気。

『奪衣婆と懸衣翁』
この像は恐山関連の写真に必ず見かけるね。

三途の川・・・通行禁止になってるけども。。

バイクとともに三途の川で記念撮影しちゃう~。
まぁ実際バイクごと三途の川を渡るわけには行かないけど。
とりあえず菩提寺に!すぐ近くだけど早く行かんと。
恐山 菩提寺

きたー!恐山菩提寺。
なんとか着いたのはよかったけど、この時またしても風が超ーーー強くて。ビョービョー吹いてた。またバイク倒れたらやばいな。
バイク停めるとき、風が強い方向から前に横にと、倒れなさそうな角度を試したり。うんせうんせと止めたり、引いたりしてたらアホみたいに時間食ってしまいったよ。笑

入口にて入山料500円を払った時に、お坊さんに「四時までです。時間になったら出ていただきますので」とピシャリと言われた・・・汗
時計見たら3時。。
残りジャスト1時間!
なんとか間に合ったが・・・ちゃんと回れるだろうか?

さぁ恐山の菩提寺へ。古くから信仰の対象である恐山。
死者を偲ぶ神聖な場所でもあるので・・・温泉入りた~いとは思いつつ、決して遊び半分な気分ではないよ!
( ˇ-ˇ )身も心も引き締めて参ろうと思う。
それにしても人がいないなぁ。。参拝者はすぐ出ていってしまったカップルに、車で来てた女性二人。あと私。
女性二人もすぐ帰った様子。え?もう帰るの?みたいな。

菩提寺には風車が・・・沢山。

なんか不思議な光景。
さらに奥に進む。

ん、待てよ?
皆帰った・・・と、すると。
これは、まさかのまさか・・・・・・
この恐山で参拝者はわたし、ひとり?
この、有名な三大霊場に、観光客が誰もいないとは。宿坊にも誰か泊まっていないのかな?
いても出てきてないだけだと思うけど。
それにしても。
今この瞬間、周りに誰もいないのは確か。
こんな機会、なかなかないのでは??
し───────────ん・・・
聴こえてくるのは風の音だけ・・・
恐山温泉
とりあえずキョロキョロ周りを見渡してみたら・・・掘っ建て小屋みたいなのが。


これがもしや。

上の写真の建物に近づいてみた。
!!あった!ここだ!
『古滝の湯』女湯と貼られてるし、時間もない。
とりあえず入ろう~っと。
ガラガラガラ・・・

誰もいない。よかった。
硫黄臭がすごい。
それにしてもなんつー趣のある温泉。。

『当温泉はイオウ泉ですので、入浴時間は三分~十分程度とし、長湯しないようご注意ください。』と注意書きに書いてある。
割って7分くらい入れればいいかな。
硫黄泉だからシルバー類は気をつけなければ、真っ黒になってしまう。アクセをバッグの奥に奥にしまってから、いそいそと着替えて。

いいなぁこのにごり湯。洗い場はなく、ほんとに湯船のみ。
外の寒さもあって湯加減は私にはちょうど良かった。。
浸かりながら周りを見渡してみる。
・・・念願、叶ったり!
ピリッとした温泉。
身体も芯から暖まって。
なんか、もう疲れなんて吹っ飛んじゃったよ!朝は調子悪かったのに。病は気から・・・っていうやつ?なんという単純な私。

ということで、恐山温泉入れて大満足。
秘境というか野趣満点な温泉でよかった。
温泉好きは堪らんでしょう。
ここで説明するまでもないですが。
恐山温泉は私の入った『古滝の湯』と『薬師の湯』『花染の湯』『冷抜の湯』という四つの温泉がある。(細かい説明はネット上沢山あるので端折ります💧)
どうやらそのうちのひとつ、混浴である「花染の湯」の薬湯は中国の神泉「朱砂湯」に相当する国内唯一の湯だそうです。と言ってもよくわからんけど。
うぬぬぬ、知ったのは後の祭り。これにも入りたかったなぁ、、、どうせ誰もいなかったなら混浴でもよかったし。
でも目的の一つだった恐山温泉に入れたのはよかった。
もうじゅうぶん。

元々、恐山の温泉は境内に入る前に浴びて身を清める「清めの湯」で、昔は恐山に来た人は全員入浴していたらしい。
身も心もさっぱりした気分!さっさと着替えて『古滝の湯』を後にした。

さてさて、まだ見てないところが沢山ある。身体も清めたので、残された時間散策してみようと思う。



カラカラカラカラ・・・

恐山を調べてみると、こういう噂がいっぱい出てくるよね。心霊スポットとか心霊現象とか。霊感強いひとは、霊がいっぱいいるのがわかるみたい。
『恐山は「死者の霊が集まる所」とされており、この世に未練を残し、成仏できない霊が沢山いるのだそうです。』
とかいろいろ。
ここから胡散臭い話になるけど。
私は霊感が特別強いとかじゃないけど、「あぁ、いまここにいるな」「後ろから見てるかな?」とか「家の玄関までついてきたかも・・・」なんて、なんとなーく感じることがある。
誰も後ろにいないのに肩叩かれたとか、髪引っ張られたとか。ほかにも細かいことはちょくちょくあったっけ。
それくらいの些細なレベル。それも本当に霊と関係するかどうかはわからないし、気のせいかもしれないし。高野山の時はなにやら肩が重い…と感じたけど、それも気のせいかもしれない。
けど今回の恐山では、なんかそういうの全くなかったんだな。
全然平気だった。
周りは誰もいなく、普通でしたら心細くなりそうなのに。
誰もいなくても見えない何かはいるんだろう、多分。
いたとしても。
そんなことより、私にはなんだか神秘的で美しい、そんな場所に思えた。

いい時間帯、そして参拝者が来ない外れの時期に来たからこそ、というのもあるかも。
日も陰り
境内、誰もいなく
どんよりとした空の雲の隙間から漏れる太陽の光
唯一無二の荒涼とした風景
タイミング的に、まさに恐山の独特な雰囲気に合った時に居合わせたということかな。
例えばこれが真夏の晴天で観光客もいっぱいだとしたら?
うーん、それはそれでまた違う雰囲気っぽいので、恐山に抱く印象は、全然違うものになったかもしれない。

さてさて、もういい時間。バイクのところに戻らなきゃね。

凝縮された一時間。
全部は見きれなかったけど
大満足でした。
やったーーーー

16時を回ると。恐山菩提寺の扉は閉ざされてしまった。お坊さんが来て、戸締りやらなにやらしてた。

私が出発の準備をしてた時、お坊さん達が乗った軽トラと、軽自動車1台ずつが私の前を過ぎ去ってしまった。
ひとりポツネンって、取り残された感じになって寂しかった。笑

凄く綺麗な宇曽利湖。
恐山。北の北、遠い!東京からめちゃ遠いーーーーーーでも来れてよかったーーーー
いつになるかわからないけど、「イタコ」さんがいる大祭りの時や、観光シーズンにでもいいから宿坊に泊まってみたいかも。人生の折々に訪れたい場所になるかもしれない。

少し暗くなった恐山街道を通り・・・

恐山街道が冬季閉鎖する時にこの門が閉まるのかな。

もうかなり暗い。ここら辺、ずーっと街灯がなぜかブルーなのよね。なんかこわい。
それにしても、腹が減った。食欲が戻ってきた。
なんだかガッツリと肉が食べたい!!
だいぶ元気になったかも。
よかったよかった・・・
残すところ、あと4日。
明日の後半には、ようやく長かった青森を離れることになる。








