先日、戸隠に行った時の事をお話してみましょう。
暇つぶしがてら、どうぞ。
オカルト(でもないけど)的なモノに興味のない方はスルーで。
写真は、戸隠神社の奥社へ行く奥社参道杉並木です。
杉並木の参道といえば、高野山の奥の院への道も圧巻ですね。
違う点といえば、周りがお墓だらけということですが。
戸隠神社は以前バイクでも訪れたのですが、時間の関係で中社のみでしたけど今回は奥社まで行くことになりました。
奥社参道入口から奥社まで往復約80分。
距離にして片道2km。
時間もあるのでのんびり歩くことにしました。
木漏れ日の中、自然の空気を味わいながら、奥社に向かってひたすら歩いていく───────
参道も途中にある随神門を通ると、杉並木になるのです。
鳥のさえずる声、杉の香り。。
いい〝氣〟が流れてるのでしょうか、とても心地よい。
心も自然と落ち着いてきます。
半分以上は進んだかな、というところ
一人の女性とすれ違いました。
中高年で品のあるのマダムという感じ。
鮮やかな青いワンピース、女優帽みたいな麦わら帽子。
そして靴はヒールのパンプス。
まるでリゾート地?に来てるようなファッション。
その女性の身なりが場にそぐわないからか、すぐ目に入ったわけで。
それだけでなく、彼女をとりまく不思議な空気感、というのでしょうか。
何故か私の目に印象的に焼き付いたのです。
あんな靴と格好で奥社まで行ったのかな?
ちらりとその時は思ったのですが。
印象的でしたがその後すぐに女性のことは忘れました。
奥の社に近づくにつれ石段を登り、ひたすら坂道とけっこうな運動量を必要とするような道でした。
後半戦はけっこう体力使います。
参道の最後にはこんな道が待ち構えてます。
まさに心臓破りの石の階段!
ひたすら登っていきます。
息を切らせつつ、奥社にようやく辿り着きました。静かで凛とした空気がそこには流れています。参拝者が少なかったのもよかったかな。
奥社の手前にあるベンチで少しだけ休憩して戻ることにしました。
石段を慎重に降りていき・・・
その時です。
なんと後ろから、先程すれ違った青いワンピースのマダムが追ってくるではないですか。
そして、我々のすぐ横を、すーー・・・っと追い越していきました。
不自然なほどの早さで。
あれ?
この参道は、奥社まで抜け道もないはず。
途中、奥社に戻ったのかな?
そんなことってある?
参道っていうのは基本、一本道。
奥社参道入口から、随神門をくぐり、杉並木へ。
随神門まではいくつかルートはあるけど、随神門から奥社までは抜け道はありません。
単純に考えれば、、、、奥社に向かう時にすれ違う人というのは、奥社からの帰りではないかと普通は思う。
それに最初にすれ違った後に追い越された記憶もない。
なぜまた私達の後から来て、追い越していったのか。
ではどうやって?
青いワンピースのマダムなら目立つし追い越されたり、すれ違ったから多少は印象も残っているはず・・・
連れに聞いてみたら「そんなひと、いた?」と。
覚えてない、ぜんぜん、わからなかったと言うのです。
大鳥居に戻っても駐車場でも彼女を探してしまう自分がいました。
そのあと駐車場に戻り、なんとなく釈然としないまま戸隠を去ることになりました。
あの女性は、いったいなんだったんでしょうか。
穏やかな笑みを浮かべながらすれ違った女性の顔を、未だにはっきりと覚えているのです。
※あとがき
こう文章にしてみると、まぁなんてことの無い話っぽいですが、あのワンピースの女性のことは未だ後を引く・・・というのか心に引っかかっているのです。なぜだろう?
実は私が気づかぬうちに、奥社に戻ったのかもしれない。
もしくは私の脳内の配線ミスのせいで見えた幻覚・錯覚なのかもしれない。
ま、気のせいでしょと言えばそれまでなんだけど🙄
でも、すれ違い、追い越されたのは確かなのですよ。。。
唯一引っかかるのはそのことだけなんです。
〆