はい、最後の温泉編です。
福島県白河市に入り・・・目指すは温泉!
ばびゅーんと向かいます!
あった・・・あれだーーーーーーー
谷中ノ湯
今回の温泉は福島県白河市にひっそりとある温泉です。
前々から気になってました。実はクチコミでもなく地図から偶然見つけた温泉。ちょい調べてみたらこれまたドンピシャな温泉だったのです。
こ、これは行かんとな・・!
ですが温泉旅館の日帰り湯とはいえ気楽に立ち寄りできる感じではなく・・・ある情報によれば営業しているのは水曜の夕方のみでした。他の情報では水曜と土日のみの営業。電話して予約すれば用意してくれるとかなんとか。それだけ。
宿泊を予約するならともかく、日帰りで立ち寄るにしては色々と敷居が高い!けれどその門戸の狭さがまた余計に訪れたくなるものです。意地でも温泉入らないとーーー
ということで。念の為ツーリングの2日前に予約の電話したら感じのいいおじいちゃんが出ました。
ふつーにあっさり予約できました。普通に門戸広いです。やったねー。
やはり電話(確認)は重要!
せっかく訪れたのに営業してなかったとか鄙びた系温泉あるあるなんで。本当に入りたいのだったら確認しておかないとねo(`^´*)
おぉいい感じです。堪らないですねぇ・・・この外観。
温泉看板の前で記念撮影( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
入口にあるもはや使われてないタバコ自販機。
なんとこの温泉、どうやらNHKBSの番組・・・火野正平が手紙を便りに自転車で全国を旅する番組「にっぽん縦断こころ旅」に出たそうな。
火野正平がこのタバコ自販機をみつけ敷地内に入って宿の人とお話したそうですよ。電話でたおじいちゃん??ですかね。見たかったかも〜〜
バイクを停めて温泉セットの準備して参ります。
宿泊客はいるんでしょうか。平日だしいなさそうですが、どうでしょう。
入口を開けて「すいませ〜ん」と声出したら電話で話したおじいちゃん出てきました!
私が一昨日予約した客とすぐ分かってくださいました。
やったね٩(๑>∀<๑)و♪
案内するというのでついていきました。あ、猫😸・・・
おおおお凄い。このボロさ古さ!かなり年季入ってそうです。
ひえーー天井が・・・!エライ事になってます。
廊下のつきあたりが女湯で男湯は手前にあります。ちゃんと女湯に用意してくださってました。そりゃ電話先で私が女と分かったからだろうけど(^^;)なんか嬉しいのですよ。
脱衣場。おじいちゃんが先に浴室に入りお湯に手を入れて湯加減も確認してくださいました。
それにしても脱衣場もかなり年季入ってて細部を見ると色々とすごい。
扇風機もかなりレトロで味があるなぁ。宿だからドライヤーがちゃんとありますね。
中はこんな感じ。意外に広い!
なんだろう、この空の浴槽。。。ぽつんと。褐色になってるのは温泉成分なんでしょうか。
さてさて温泉はどうなんでしょうか(๑ ᴖ ᴑ ᴖ ๑)♨️ワクワク
浴室に対して意外に小さい湯船。でもこれが良いのです。浴槽が広いのはそれはそれで気持ちいいけど、狭さが逆に魅力になっている温泉も沢山あるものです。私にはこれが堪らない。
温泉ワールドは奥深いもの・・・
最新の綺麗な施設の温泉もそれはそれでいいし、全く真逆の鄙びた温泉にはまた違う魅力がある。まぁ惹かれるのは断然後者ですけどね(๑¯∇¯๑)
渋い。
しかしあれはなんて書いてあるのだろうか。
実際よく見ても解読できませんでした💧
追記:
白河の関にこの身は留めども心は君の里にこそゆけ
和泉式部
だそうです。※ゲストブックにて教えていただきました。ありがとうございます。
色はちょっと緑がかった濁り湯ですね。完全な無味無臭ではなくほんのり鉄の匂いがしたような。それと浴槽はジャグジーにもなってます。
ジャグジーやジェットバスにはフラッター効果(振動マッサージ)があって緊張が解れると言います。同じ体勢で走るバイクでこり固まった筋肉を解すにはちょうど良さそう。。
湯口は温泉成分で褐色に染まってます。湯温は42℃前後でしょうか。温まるにはちょうどいい湯加減(๑’ᵕ’๑)
すぐに温まるので浴槽から出ては休んでの繰り返し。。
至福の瞬間。わざわざ白河市まで訪れた甲斐がありました。
たまりません。。。
気持ちいい〜〜〜
ああ、とてもいい湯でした。朝早く起きて走ってきた疲れが一気に癒やされました。
これが温泉ツーリングの醍醐味・・・!
廊下には古い貼り紙がたくさん。白河の関についての文献や、温泉を訪れた方の感謝の声もいくつか。
おじいちゃんに挨拶して帰ろうか〜としたところ・・・
「カボチャあるけど食べてく?」とおじいちゃん。
「(カ、カボチャ?)あ、はい、いいんですか?(⌒▽⌒)ありがとうございます〜」
わーい。
ほんとにかぼちゃだった笑
おじいちゃんの部屋?旅館の居間?お招き頂きコタツに入りました。せっせとお茶も用意してくださいました。
ド定番のかぼちゃの煮物ですね。好きだーーー。
あと左のは何だ?と思って聞いたらゴーヤの砂糖菓子だそうです。ボリボリとちょっと変わった食感でこれまたクセになりそうな味。
カボチャも爪楊枝さしていただきました。ホクホクしてほっこり。美味しい。追加でまた2個いただきました。
単体のみでかぼちゃの煮物とゴーヤのお菓子。この組み合わせで食べたのは人生初ですよ。ゴーヤの砂糖菓子、持って帰る?とこちらも追加でくださいました。ありがたいです。
なんとこれがお昼ご飯になるとは〜〜
食堂か白河ラーメンと思ったけど、ま、いっか。笑
撮影許可は頂いてますよ(^^)。六畳の畳に襖。掲げてある額縁。雑多な感じがまた昭和感満載でいいな〜。
昔ながらの部屋で天井からは彫り物の自在鉤がぶら下がり渋くいい味出てます。普通は鯛の彫り物が多いけど、これはなんだろう。鳥???
テレビの下にはビデオデッキとビデオテープがぁぁ〜懐かしい笑 分かっちゃう世代です。
VHSよりS -VHSの方、3倍モードより標準モードの方が綺麗に録画できましたよね。
とか世代ギャップのネタを言ってみる。「巻き戻し」や「早送り」。もはやすっかり死語ですねぇ…汗
人懐っこいにゃんこ🐈かわいい。癒しだわ。
おじいちゃんと色々お話したけど方言?が強くて、会話の4割は聞き取れず6割方で理解した感じでしょうか(^^;)
話したのはコロナ関連や温泉効果。あと農地を耕すトラクターのことかな?それの免許や講習をおじいちゃんが東京まで来て受けた話とか笑
温泉効果については、あるお客様がここの温泉に通いだしたら糖尿病のため壊死寸前で黒くなってしまった足が治って綺麗に元に戻ったらしい。
実際宿の案内ページで「関節痛・神経痛又、糖尿病による血行障害があるお客様にも感謝されています。是非お越しくださいませ。」と紹介してます。糖尿病への効果については何回もお話しされていたので、糖尿病を患っている方にはかなりいい温泉なのでしょう_φ(°-°=)
温泉も聞いたところひとりでやってるそうで。おじいちゃん頑張ってます。
滞在者の記帳ノートを見る限り、ちょこちょこと人が訪れているっぽい。
なんかとても安心しました( ᵕᴗᵕ )
こういう温泉宿は本当に長く続いてほしいもの・・・
日帰り湯の営業日についても聞いてみましたが、水曜日という限定はなく今は予約のみ。ですが電話予約すれば何曜日だろうがOKっぽい。
おじいちゃん、出発する時に外まで出てきて私が去るまで見送ってくださいました。
■500円(日帰り)
■予約のみ(2020年9月時点)
■0248-32-3932
いい温泉でしたー!!結局1時間半は余裕で滞在していました笑
そういや温泉分析書は見当たらなかった。ま、成分や数値やら分からなくてもいい湯で気持ちよく体も温まったので、それだけでじゅうぶんかな(*º▿º*)
万人受けはしないと思いますが・・・こういうの好きな方にはオススメですよ( ‘-^ )b