北海道touring’24 【 全四篇 其ノ弐 】
3日目・4日目〜道東を走る〜

この記事では旅の3日目と4日目を纏めてるよ

3日目は紋別からスタートして最終地は北見の宿。距離は大して走らない予定なので、気持ち的にちょっと余裕を持ってのスタート。

たまたま偶然なのか前回も3日目が同じエリアな上に、奇しくも同じような快晴に使い晴天に恵まれたのだ。

本当は知床を走る明日こそ晴れほしいと思ったり。⋯それは前回知床峠が霧で覆われ何も見えなかったから。泣

その知床横断道路を走るのは明日。

天気は果たして⋯⋯

CONTENTS

3日目 蒼き空と海と

3日目は少し短め。

宿の近くだったのでまた寄ってしまったカニの爪オブジェ🦀ちょっと離れたところからパチリ📸

カントリーサインの絵もなってるし紋別といったらこれ🦀のイメージ❓

今宵の宿が紋別からそう遠くない北見なので下手したらすぐ着いてしまう。なんとか時間と距離稼ぎの為サロマ湖の方に向かう前に一旦内陸の方を走ることにした。

特に見たいところもなく延々と走るだけ。笑

ちなみに走るのはR273。もちろん国道一辺倒ではなく並走する道道と絡めつつ走っていく。

北海道でよく見かける植物「エゾニュウ」

特に観光的に見どころがない道道だけど、途中にやたら広い牧場や🌽畑があったり、ここに❓って所に牛や羊がいたり、馴染みのない植物がたくさん生えていたり。こういうのも北海道の道を走る醍醐味。

天気も良いし気分はサイコーじゃ‼️

道の駅 香りの里・たきのうえ

快走路をひたすら走ってただけなので時間に余裕が出来るのがなんだか嬉しい。道の駅でコーヒー飲んでちょっとのんびり休んでいくことにしたよ(☕•᎑•☕)

再度海方面に出るため今度はR333をひたすら走っていく。

ちなみにこの国道も交通量はほぼゼロ。それはたぶん、同じルートを走る無料の旭川紋別自動車道があるからだ〜。

けどどちらを走ろうが着く時間に大して差がなさそうなのが北海道じゃない?笑


R333を流したあとは遠軽町の市街地にて給油。ちょうど昼時なのでお昼食べることにした。

遠軽町の「手打そば奏」という蕎麦屋さんに入った。セコマで済ませるのもいいけど何だか無性にお蕎麦が食べたくなったのだ。天ぷら美味い🍤

オォ(*˙꒫˙* )なんと私の好きな安彦良和のサインを発見!

お腹を満たしたのでサロマ湖方面へ

北海道といったら注目すべきはカントリーサイン!可愛いキャラやデザインが凝ってるのもあってついついチェックしてしまう。

北海道開発局から

その市町村の特徴がよく出てて見てると楽しいよね〜❣️


サロマ湖沿いを走りそのまま能取岬に向かった。またも走ってしまうとは。

能取岬

真っ青な海に向かう真っ直ぐな道⋯その先に続く緩やかなカーブ。

北海道でよくある風景だけど、この感じがすごく好き。構図的に好きなのもあってついカメラに収めたくなってしまう。

前回「オホーツクの塔」まで歩いたけどさすがにまた歩こうとは思わず。駐車場によっただけですぐ後にした。

博物館網走監獄(寄っただけ)

これだけのひまわり畑🌻北海道以外だったら観光地になり今頃人だらけになるんだろうけど、さすが北海道、当たり前な風景なのか周りに誰もいない。笑

初日に寄った北竜町ひまわりの里では人だらけだったけど他にも探せば穴場なひまわり畑ってありそう。

遠くに見える知床連山⋯明日も晴れますように

影の少なき無人駅

少し北上し釧網本線が通る藻琴駅に寄ってみた。

看板によれば映画「網走番外地」の撮影場所に使われたみたい。無人とはいえ一応観光地的な駅なのかな。

北海道の無人駅⋯結局今回もほとんど寄れず。

ブロ友さんの記事で知ったのだけど、前回の旅で訪れた日本鉄道最東端の駅、東根室駅の存続が危ういらしい。理由は周辺のバス路線が充実したことでJR北海道が廃止を検討してるみたいだ。

それと同時に青森の津軽線も2022年8月の豪雨で蟹田駅から三厩駅が廃線となる見通しらしく。あの三厩駅が⋯マジで〜⁉️ってちょっとショック。

東根室駅
三厩駅

無人駅も本当はもっとたくさん訪れてみたいと思うのだけどルートの途中に組み込むのがなかなか難しいこともある。そうこうしている間にどんどん廃止されてってしまうのだろうか。。。

できる限り気になる無人駅は寄っておこっと🚉

最後によったメルヘンの丘。絵本に出てきそうな風景は北海道ならでは。

あとは北見の宿をめざして走るのみ。

珍しくキッチン付きのゲストハウスに泊まった。

キッチン付きといえば滋賀で似たようなゲストハウスを泊まったのを思い出した。さすがに旅先で料理する気なんて起きないけどね〜。笑

ということで夜は近くにあった中華料理を食べに行ったよ。

本日の走行距離は351.1km。また明日。

4日目 道東の半島

北海道ツーリングもあっという間に中盤。最終地は根室市の宿。

今日は先に述べたとおり知床横断道路を走る予定。知床峠では晴れることを期待したい!!(-人-)

それとまた野付半島にも寄る予定❣️なぜなら灯台まで歩けばよかった未練や半島自体をじっくり味わうことができなかったのもあって⋯

あの野付半島の雰囲気がなんか好きなんだよねぇ⋯

さぁゲストハウスをa.m.6:27に出発。今日は結構走る予定。のんびりしてはいられないo(`^´*)

良い天気だ〜いい感じ⋯この晴天⋯持って欲しい

東北でもよく見かける防雪柵。

大抵の人にとっては見える景色を邪魔するだけの柵なんだろうけど邪魔だと思ったことが不思議とない。

雪の降らない東京から来てるからかな。防雪柵が続く道は雪国を走ってる感もあり非日常的な風景なので好きだったりする。

まっすぐ‼️‼️‼️

今回知床にはウトロ側から入る予定。なので「天に続く道」を下から上る形で走ることになった。

後ろ振り向くと素晴らしき風景が✨

「天に続く道」のスタート地点の展望台には相変わらず観光客が記念撮影するために待機していた。さすが有名スポット。

展望台のあるスタート地点から北に向かって。

坂を下った時に見えた吸い込まれるような美しいブルーのの美しさに感動してしまってまたもここでパチリ📸

素敵な風景に出会す度に止まっては写して📸 バイク降りたり忙しい

知床半島へ⋯

今回はウトロ側からのアプローチ。どんな景色が待っているのだろうか。

秀逸な道の看板発見
カメ岩🪨

前回では気づかなかったカメ岩。大野亀より亀だ〜

ゴジラ岩🪨逆光でよく分からなかった

さぁ知床横断道路スタート!

⋯雲が増えてきた⋯嫌な予感⋯

道途中でひの字渓谷的な美しい道のカーブが見えた。奥には真っ青な海。。

羅臼側から来た時は意識してなかったけど、こんな素晴らしい景色を見渡せるところがあったんだね👏

ブログでも何回か書いてるけど、1回だけでなく何度も走らないと分からないことってけっこうある。同じスポットでも違うようにその時々によって全く違う道のように感じたりする。

天候による変化、春夏秋冬による季節の変化、またその時の自分の感情のあり方による見え方の違い、そして一人の時、もしくは誰かと走っているかによる見え方の違いも⋯

それに走る時に見える風景は一期一会。気に入った観光スポットに何度か足を運ぶように、自分にとって走ってよかった道は最低2度以上は走ってみるべきなのかもしれない。

知床峠の碑

知床峠に着いた。もはや空は真っ白。

⋯またも霧で何も見えず

やはりよほどの好天に恵まれないかぎり知床峠からの絶景は拝めないのだろうか。天気が良いと羅臼岳や北方領土の国後島を眺めることができるのに残念。

ウトロ側走ってる時はあんなに天気が良かったのに。羅臼側では霧の道を走る。不思議だ。

帰りも似たようなカーブが見える景色が拝めた。

知床の大自然っぷりにただただ圧倒される。貴重な動植物や自然景観が今も手付かずの状態で残る世界的にも貴重なところが日本にもあるというのだから凄いよね。

給油してから「道の駅 知床·らうす」でちょっと休憩。

そういや前回も羅臼側では曇っててウトロ側に来たら青空だった。

ちょっとググってみたけど知床峠を境に天候が変わりやすいみたいね。残念ながら霧で何も見えなかったけどまぁ走れてよかった。

道東に来たら晴れを願ってまた走りに来てしまうんだろうな。次来れる時はいつだろうか⋯

ちょいと余談話その1

そういや知床横断道路を走った時に何故か頭にふと浮かんだのが伊能図

伊能図とは皆さんご存知、地図界のレジェンド伊能忠敬が測量しながら17年かけて作成した大日本沿海輿地全図のこと。

伊能図だと知床半島ってどうなってたか無性に気になって。その時はすぐに忘れたけど、この記事書くことで思い出したので調べてたら興味深いことがでてきた。

知床の海岸線は険しくて測量できなかったのか、半島は途中で切れててウトロ側の海岸線はぼやかしてた。つーかここまで歩けてるだけでも凄い👏

それと今回調べるにあたって、実際のところ北海道の北半分を測量したのは伊能忠敬ではなく弟子の間宮林蔵で、伊能図の北海道地図は間宮林蔵の協力があってできたことを初めて知ることになった。全部伊能忠敬が測量してたと思ってたから驚いた⋯

あともうひとつ伊能図で興味深いと思ったのが北方領土。国後島が描かれているけど、それ以外の北方領土及びその他の島々ははっきりと描かれていないのは何故かな〜って。

気になって更に調べてみたら、なんと林蔵の弟子の今井信名(八九郎)という人物がちゃんと測量していたみたいだ。

“奥尻・利尻・礼文・北蝦夷地(樺太)・国後・色丹・択捉・歯舞などの島嶼部をも含む測量活動はあしかけ10年に及んだ困難な作業”だったと記してある。

今井八九郎(信名)を知ってる日本人って地図マニアか歴史オタクくらいじゃないだろうか⁉️まさか常識とか⋯でしたらお恥ずかしい限り。

こういうのって凄く知的好奇心をそそられる。世の中知らないことばかりで楽しい。ツーリングから派生する知識への欲求。ツーリングはけっして人生に無駄ではないのだ〜。笑


ちょうどお昼前なので開陽台で軽く食べることにした。それと美味しかったソフトクリームもまた食べたいし❣️

雨がぱらつき天気が一気に冴えなくなった・・・・・・・あの晴れっぷりはどこへいった?

あ、あ、雨〜!!

そして開陽台。着いたのはいいけど雨のせいで靄で周りに景色もよく見えない⋯

地平線も何も見えない開陽台に来る意義はあるのだろうか⋯と思いつつ。

鍵穴を雨水から守るカエルちゃん🐸🐸🐸

はちみつチーズドッグとはちみつソフトクリーム。

はちみつチーズドッグはまさに甘さとしょっぱさのハーモニー︎🤍︎チーズの塩気と蜂蜜の甘さが程よく混ざりあって美味しかった。

はちみつソフトクリームは変わらぬ美味しさ。はちみつがコーンから垂れてくるので慌てて食べてしまった⋯🍯

さっきは地平線も何も見えなかったけどカフェを出た頃には雨も運良くやんで遠くまで見渡せるようになっていた。

天気が良くないのは残念だけどやはり開陽台の展望台から見える景色は素晴らしい。よく比較されるという多和平は明日行く予定。楽しみだ。

ちょいと余談話その2

不思議だなと感じた現象がひとつ。

開陽台を後にしてミルクロードからr775を走ってた辺りかな。

例えばこれが通常のヘルメット越しから見える視界だとして・・・・・・・

細かい粒子のような雨粒のせいかシールド全体がこんな感じに濡れて視界がすぐボヤけてしまって。

雨雲レーダーを確認すると雨雲がないのに雨らしきものは確かに降っている。

撥水剤かけてもいいけど水滴も細かすぎて効果はなさそうだし走行にも影響ないので、視界がボヤける度にグローブでフキフキしつつそのままにしてたけど不思議だなぁ〜って。

シールドがこんな感じになるの北海道以外ではなかったと思う。この現象、どなたかわかってくれる方はいないかな❓

東の果ての地 野付半島

さてさてお次は野付半島へ‼️

根室半島と知床半島の間の海岸からススキの穂のような形で伸びる野付半島。

北方領土の国後島まで僅か16kmしか離れてなく、北海道最南端の白神岬から津軽の竜飛岬までの距離19.2kmより近い・・・・・なんていうか凄いところだ。

さて参る。

ちょうど国道を逸れて野付半島に繋がる道道950に入った時に、前回見逃した道道950の終点の標識を探したけどやっぱりなかった。

撤去されたか元からなかったのかな❓こういうのが地味に気になる。笑

両方の視界に海
等間隔に並ぶ電信柱
枯れたまま残るトドマツとミズナラ⋯
荒涼とした世界

野付半島を走ってると不思議な感覚に陥る

道道950の起点。

前回のツーリングの記事でも書いたけど、この起点の面白さは先が車両通行止めなのに標識のヘキサがこちらを向いてること。なぜこうなったのかな。

前回歩けなかった灯台まで歩いてみる。
本当は半島の先まで歩けたらいいけど⋯

私はいま”ここ”にいる・・・・・・・

Googleマップを日本全体に俯瞰して自分の現在地を見るとなんて遠くに来たことか!って実感できるよね。

そしてわたし的に気になるのが野付半島の伊能図。

間宮林蔵が測量したものだけど、現在の野付半島よりしっかり半島っぽくなってるのが歴史と時の流れを感じさせる⋯

江戸の当時は野付半島にも集落があったみたいで国後島への行き来もあり栄えてたそうな。

今の荒涼とした雰囲気から活気があった野付半島なんてなかなか想像がつかない。

遠くには蝦夷鹿がいた。

ピストンを引き返す帰り道でなんと⋯晴れた!

野付半島で青空が見れるとは

海水に浸食されて立ち枯れたミズナラの木が群生している。不思議な光景に見入ってしまい写真を撮りまくる。

その土地に初めて来た時の天候がどうだったかで、その土地のイメージを結構左右する気がする。

野付半島を初めて訪れた時は曇り空で時間も5時過ぎで人もほぼいなく。この一見殺風景がひたすら続く道がまた最果ての地を走ってる感があって、凄く記憶に残る場所になった。今も海水に浸食されていていずれは無くなり消えてしまう場所だから、というのもあるかもしれない。

なので2度目はどう感じるのかちょっと気になったけど⋯

自分の野付半島への印象は何も変わらなかった。
やっぱ私ここ好きなんだなと。

けっして派手さは無い
海と道だけで何もない虚空感を味わえる野付半島

北海道でも特にお気に入りの場所のひとつとなった。


オホーツク海を眺めながら走る⋯尾岱沼の雰囲気は堪らない。なにがってうまく言えないけど。

国道をそれて少し内部を走り風蓮湖を通り過ぎ根室半島へ。走ったルートを辿ると「第一次伊能忠敬測量隊最東端測量の地」のそばを通ってたみたいだ。今思えば寄ってみたかったかも⁉️

霧に包まれた根室半島 納沙布岬

温根沼大橋を渡り根室半島へ。宿は根室市の市街地にあるので納沙布岬まで走ってぐるり回ってから向かうことにした。

根室半島は市街地を抜けると一気に世界が変わる。

緩やかだけどアップダウンもあってバイクで走ると非常に気持ちの良い道。

根室半島を初めて走るならやっぱり景色的に海が多い北側からスタートすべきだと思う。

とはいいつつ初めてじゃないのにまたも北側から走る私。今回も半島の海沿いを回っただけになってしまったけど、次来る時があれば内部をすこし走ろうかな。もしくは北側だけ走ってまた北側から戻るルートも良さそうだと思った。

納沙布岬には最東端の碑以外にも北方領土関連のモニュメントや碑もいくつか立っていて、ここに住む人たちにとっては北方領土問題が超身近な問題というのが実感できる。

納沙布岬も5時を過ぎていたので人もまばら。前回は1時間くらい長居したけど今回はすぐ去ることとなった。

幻想的な霧の中を走っていった。

早めの夜ご飯は北海道来て2回目のラーメン。

わーい
わーい

ここは根室だけど札幌味噌ラーメンだ〜味噌ラーメン久々🍜🍥

トッピングにバターも追加すればよかったかな〜なんてね。美味しかった😋味噌味にハズレ無し!ご馳走様でした✨

この日泊まったのは民宿。朝ごはん付きなのが嬉しい。朝が楽しみじゃ。

本日走った距離は424.6km

おやすみなさい、また明日

5日目、6日目
  • URLをコピーしました!
CONTENTS