”水路と鉄路と無人駅”──千葉と茨城の境を巡る

タイトル通り、年の瀬に利根川周辺をウロウロしてきた。
特にどこを走ろうとか決めてもおらず、テキトーなツーリング。…あ、いつものことだった。笑
しばらく晴天続きだったのに、この日は千葉や茨城の海沿いだけ曇りがちで、雨もパラパラ。
確か東京や埼玉は晴れてたはずなのに、千葉・茨城方面は一日中どんよりした天気だった気がする。こういう日もあるよね。

自宅を8:30にのんびり出発。
平日お決まりの渋滞にハマりつつ外環を抜け、やっと常磐道へ。久々の柏ICからツーリングスタート。
目の前に見えるのは常磐道の高架橋。あれ?これ、以前も同じアングルで撮ったような気がする。
ツーリングで一度訪れた場所なのに、無意識に同じ場所で、同じような構図で写真を撮ってしまうことってあるんだよね。きっと自分の中に「あ、ここだ」って、パシッとハマる景色があるんだろうなぁ。

久々に中央幹線道路(柏市道10001号線)をばぃーんと走る。
常磐道とつくばエクスプレスを一気に抜けていくこの道、地図で見るといかにも快走路なんだけど、実はR6への抜け道でもあるから地元車がビュンビュン走ってる。
車さえ少なければ、もっと気持ちいい道なんだけどなぁ…なんて思いつつ。

特に冬場は多くのバイクが行き交う水郷ライン。
じゃあ反対側の道をのんびり走ろうかな、と思ったんだけど……どっちにしても、あんまり川は見えないんだよね(^^;)

なの、で今回はツーリングとしてはスポットが当たらない、利根川と並行して流れている新利根川沿いを走ってみよう。

利根川と名前は付いているものの、本家本元の利根川とはまったく違う表情の川。川幅もぐっと狭いのが特徴。
どうやら江戸時代に造られた人工河川で、田んぼに水を供給するため、利根川から分岐して作られた水路らしい。
この霞ヶ浦水系の水郷エリアは釣りで有名みたいで、新利根もバス釣りポイントが多い様子。検索すると釣り関連のワードがわんさか出てくる。…まぁ、走れりゃ関係ないんだけどね。
小降りの雨にちょいちょい降られつつも、面倒くさくてカッパは出さず。
写真みたいに、だだっ広い道もあれば、急に狭路区間が現れたりと変化はあって飽きない。ただ、一部砂利道もあるし、ゆっくり走らざるを得ない区間も多いので、いわゆる快走路とは言えない。
景観も、正直なところ利根川本流と比べるとかなり地味。地味地味だ〜。とはいえ、のんびりお散歩ツーリングしたい時にはちょうどいい道ではある。
……無理におすすめはしないけど。笑

残念ながら、この日はたまたまか結構通行止めが多かった。何処も暫く工事が続くかも・・・。どちらにしろ、解除された春頃の方が走る方が良いかも。

通行止時はこんな道が迂回路・・・

川沿いを抜けたり入ったりと、東方面にジグザグ走ってたら稲敷市に出た。
画像は上須田という土地にあった大きな鳥居。その先に社はないのか?ちょっと気になって調べてみたけど、神社名も何も見つからなかった。

せっかく稲敷市まで来たので、お弁当が出てくる自販機で有名なあらいやオートコーナーに立ち寄ってみた。
あまりにも有名すぎて、紹介してるブログやサイトは山ほどあるので、ここではあえて詳しくは書かないよ。これを読んでくれてる人の中にも、すでに行ったことある方がいそうだし。ふふふ。
とはいえ、せっかく来たからには。私もついに 自販機弁当デビュー してみることにする。

外観からしてグッとくるねぇ(@ ̄ρ ̄@)
こんなんで食べるスペースなんてほんとにあるのかな?と恐る恐る覗いてみたら、長テーブルと椅子があってホッとした。よっしゃ休める!
そしてテーブルの端には、自販機店お約束のメッセージノートが置いてあった。なんか書いていこうと思ったけど・・・辞めた。笑

これが噂のお弁当自販機。お弁当がちゃんと出てくるか、一瞬不安になるけど・・小銭を入れて、ブツがちゃんと出てくるかどうかの、ドキドキ感を味わうのもレトロ自販機の醍醐味。

ヒレカツ弁当が良かったけど、焼肉弁当しかなかった。ちなみに弁当は想像してたのより全然小さく、サイズ的には青年コミックくらい。
味はまぁ…( ¯▿¯ )ハハハ。自販機お弁当としては全然アリだけど、量がちょっと少ないかなぁ。食いしん坊万歳の人は全然物足りなさそう。
食べてる最中に「いらっしゃいませー」と、太め(失礼)のガタイいい男性が声掛けながら入ってきた。
背を向けながら食べてたのでよく見なかったけど、弁当の自販機を開けて何かしてた。自販機と商品のチェックや補充をしてたのかな?「ありがとうございましたー」とすぐ去ってしまった。オーナーさんか自販機の業者さんだったのかな。

食べた後ゲームでもやろうと100円入れたら反応せず・・・もしかして50円だったのかな?何も書いてなかったんだけど〜(^^;)
ちょっと寒かったとはいえ、この狭い空間が意外と居心地よかったのか、気づいたらオートコーナーに40分も滞在してた。
それと驚いたのが、その間に7〜8人くらい人の出入りがあったこと。やはり有名どころだけあって、弁当を買いに来る人がけっこういるんだね。

オーナーっぽい方もいらしたし、X(旧Twitter)のアカウントもあるみたい。建物や自販機自体は年季入りまくりだけど、放置されてる感じはなくて、意外とちゃんと管理されてる印象だった。ゲームはできなかったけど💧
レトロ自販機好きな人は、たぶんとっくに来てる場所だと思うけど、そうじゃない人でもネタとしてお弁当買いに来るのはアリかも。
ただし注意点。
ここは弁当自販機が一機のみ。
他の自販機店みたいにズラッと並んでるのを想像して行くと、ちょっと肩透かしを食らうかも。とはいえ、弁当自販機一台だけでもインパクトは十分なんだけどね。
ついでに自販機店ネタ。
昔記事に書いた、埼玉・行田市にあった今は無き鉄剣タロー。閉店後、あの自販機群はどうなったんだろう…と、地味に気になってたんだけど、なんと中古タイヤ市場 相模原店が引き取ったという記事を見つけて、思わず「えっ」と声が出た。どっちも行ったことある場所だから、なおさら。
過去ログ通りだけど、どうやら私は昭和の古き良き自販機店が気になる質らしい。いや、意外でもないか💧
マニアってほどじゃないし、数もそんなに回ってないけど、「オートなんちゃら〜」系のレトロ自販機が残ってる場所は、やっぱり楽しいし貴重な昭和遺産だと思う。
ドライブインと同じで、できることならこのまま残っていてほしいなぁ…なんて、つい思ってしまう。

さてさて。焼肉弁当で腹八分にしたあとは、神栖市方面へプラリと走ることにした。
だだっ広く何も無い風景にぽつんとある鉄塔。またあてもなくフラフラ散歩するだけ。

なんとも細っこい単線の高架橋のところに出た。何線かなと地図を見たらJR鹿島線の線路だって。
ちょっと高架橋(線路)沿いに走ってみることにしよう。
線路でも高速道路でも、橋の下って見上げるだけでも迫力あって楽しいよね🎶それにひとっこひとり、だぁーれもいない・・・いい雰囲気(^ ^)

高架橋沿いをそのまま走ってたら途中寂れた駅に出た。この雰囲気、ちょっと好みかも。
駅前にバイクを止めるにちょうど良いだだっ広い駐車場もあるし、ちょい寄ってみよう(綺麗なトイレもあったよ)
JR鹿島線”十二橋駅”だって。

改札口もないしどうやら無人の駅っぽい。
中には椅子が何席かある待合室のみ。入口にSuica(pasmo)を読み取る小さな機械があった。

なんだろう、ここは。
駅のプラットホームに立てば、眼下にはどこまでも広がる水田風景。遠くに薄ら見える与田浦・・・
壮観で開放感が半端ない!
周りを見渡せば、遠くに民家がポツポツ見えるくらいで、観光スポットも何も無い。利用者は民家の人達でしょうか。なぜこんな所に駅が?不思議。
春夏秋冬、それぞれ違う景色が見れそう。寒くない時期限定だけど、ひとりでこのだだっ広い景色を眺めながら何も考えず、ぼーっとしてみたい。

駅を去って、出発の準備をしてたら佐原方面から電車が来た。注意して階段見てたら誰も降りてこなかった。笑
後に時刻表を調べたら、1時間に1本あるかないかだったので、電車見れたのはちょっとラッキーだったかも。
惜しむらくは曇り空だったこと。真っ青な空だったら、景色ももっと映えたし、素晴らしかったと思われる。

十二橋駅を後にして・・・駅続きにチェックしていた茨城の鹿島臨海鉄道の駅へ。
まぁ行先何も決まってなかったし。久々に鹿島灘のシーサイド道路でも走ろうかと思ったけど、天気悪いので海沿いはやめた。

信号待ち・・・ん??

あらまぁ♪
☂🐭ネズミちゃんฅ(^^ฅ)

目的の駅に着いた。
鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の駅”長者ケ浜潮騒はまなす公園前駅”。こちらは何かで見て、前々から一度訪れてみたかった駅。

先程の十二橋駅と同じく、無人駅でなんともローカル臭漂う駅。駅舎の前は小さなロータリーと自販機があるだけ。
ホームも誰〜もいなく…ここも静かな時間が流れていた。

なんとも長ったらしい駅名。それにローマ字表記って、切れ目がないからパッと見読みづらい。
せっかくなので、長い駅名を持つこの駅について詳しく調べてみた。
以前長者ケ浜潮騒はまなす公園前駅は、音読文字数が共に22文字の南阿蘇鉄道高森線の”南阿蘇水の生まれる里白水高原駅”と並び日本一長い駅名だった。
それが去年2020年の3月20日に京都にある京福電気鉄道北野線の”等持院駅”が”等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅”と改称したことによって、日本一の座を譲ることになってしまった、と。
なので東日本一になってしまったらしい( ¯▿¯ )
ていうか、 日本一決めるにも音読数とか表記数とかなんだかややこし過ぎると思わない?笑
駅名長いのは構わないけど、覚えにくいし、駅名として使いやすいかは別だよね。皆に使われるのは省略名だろうな(^^;)

後から取ってつけた『東』の吹き出し。笑
”日本一長い駅名”の歴史を見れば、年代ごとに変わってるので、これからも全国長ったらしい駅名を持つ駅が次々と出来そう。
この”長者ケ浜潮騒はまなす公園前駅”も、いずれ東日本一から、茨城県一に格下げする日が来るかもしれない。笑

時刻表見ると、電車の発着も十二橋同様1時間に1本あるかないかだった。こちらも運良く見れたったことかな。降りた人いなかったような気がする…

バイクでいろんな土地を走っていると、思わず写真を撮りたくなるような駅に出会うことがある。
鉄オタや撮り鉄じゃなくても、廃線跡や秘境駅に何となく惹かれてしまう人って、意外と多いんじゃないかな。
自然の中にぽつんと取り残されたように存在していて、
「ここ、ほんとに利用者いるの?」みたいな、誰もいない駅。ああいう空気、なんかいいよね。
一方で、街中の何でもない場所にぽつんとある駅も、秘境駅とはまた違う味があって嫌いじゃない。ちょっと気になって寄ってみると、思いがけない発見があったりして、それもまた楽しい。
今回の十二橋駅は、誰でも簡単に辿り着ける場所なので(^^;)秘境度はそこまで高くはないけど、眺望は素晴らしかったし、好奇心とはいえ寄ってみて正解だった。

北浦に架かる橋”北浦大橋”を渡る。

北浦沿いを半周ほど走ることにした。日が短いのでそんなに寄り道できないけど・・・のんびり湖畔沿いを走るのもいいかな。

北浦を眺めつつトコトコ走り。あぁ、天気が良かったらなぁ。。

お隣の霞ヶ浦は昔1周したけど、北浦も似たような感じだね。
北浦は新利根川と同様バス釣りの聖地らしく、釣りしてる方を何人か見かけた。釣竿をもってじっとしてるけど・・・寒そうだ〜

テキトーに田舎道を走り抜け・・・

利根川沿いの道で帰る。さよーならー

そして五十日なので外環の大渋滞にはまる。。
新利根川沿い、自販機、無人駅。北浦。意外に楽しめた真冬の年末お散歩ツーリングだった。









