大山椒魚と温泉ツー【前編】
栃木日光の両生類研究所

先月栃木の那須塩原市へ1泊ツーしてきた。
今回はツーリングとはいえ、ルート的なのは全くない上に無駄に長いので、超お暇な時にご一読頂ければと思う。

『山椒魚』つげ義春
今年の夏。8月に栃木県の中禅寺湖沿いに長年閉じていた『日本両生類研究所』が、25年振りにリニューアルして8月16日から一般開放!という嬉しいニュースが入ってきた。
そして、研究所に推定年齢70歳の長寿のオオサンショウウオが岡山から里帰りをしてるということ。
両生類も好きだし、特にオサンショウウオ好きの私としてはこれは行かんとな、と思ったわけ。

上里SAにて。
今回泊まりツーとしては久々に旦那と2人で。
研究所も温泉も自分の希望のところ・・・のくせして走ってる最中は地図もろくに確認せず、ついていってるだけの人任せなので怒られた。
たまにはラクしたいのだ〜(ゝ。∂)という勝手な言い訳をつくってみる。

記すほどでもないけど、関越の沼田ICで降りて金精峠を越え中禅寺湖・・・という国道メインのルート。『ロマンチック街道』だね。

金精峠はやはり涼しい!つか寒い。
ところによっては多少色づいてはいるものの、紅葉はまだまだ。(9月の終わり)
いい天気。あちらに見えるのは男体山と湯ノ湖か。戦場ヶ原を抜け・・・もうすぐ。
日本両生類研究所

𓆏つ𓆏き𓆏ま𓆏し𓆏た𓆏。
一見なんの建物かわからない感じ。ツーリングルートだからか?平日の割には沢山のバイクが研究所の前を通り過ぎていった。
皆『両生類研究所』には寄らんのかー?
寄らないよねぇ・・・
栃木の日光は、一般的に世界遺産があるという観光地のイメージだけど、なんと!世界でも有数の両生類の生息地らしいよ!
日光がそんな生態系を誇る土地だとは、全然知らなかった〜

大人ひとり2,000円。
あらら、意外にいい値段・・・(この時はオープンからそんなに経ってないから?半額だった)

案内パンフレットはこんな感じ。
これをかわいいととるか、キモいととるかは貴方次第。

研究所内。(パンフから)展示室内。研究所なので、水族館的な広さはない。

2階はカフェも。

晴れた日には日当たりもよく、ゆっくりできそう。1階だけではなく、カフェにもちょっとした書籍やグッズコーナーもあった。

2階に行く階段の天井に吊り下がってるオオサンショウウオ。

1階の展示室へ。

展示室の中央には変わったカエル達がいた。よく見ると瞼が角みたいになってる。それでベルツノガエルというのかな?動かないで、じと〜っとしてた。笑

この顔〜おもしろーい!
これは可愛いと言えるのかな?🤣そしてイモリ展示コーナー。

全国のアカハライモリが県別に展示されてて、これがなんというか見応えあって楽しい。
狭い日本国内、都道府県別で柄が違うのは興味深い。そういやまだ採取中という県もあった。笑

展示室の“自然保護エリア”には、見たことのない変わった種類のイモリがたくさんいた。
まさに「日本のイモリ大集合」といった感じである。
中には体長15cmほどもある、初めて見る種類のイモリもいて、なかなか見応えがあった。
しかし両生類や爬虫類というのは、基本的に微動だにせず、じーっとしている。
見ているこちらが「飽きないのかな?」と、つい思ってしまうくらいだ。
そこで旦那に、
「何か考え事とかしてるのかな?」とアホな質問をしてみたところ、
「何も考えてないに決まってるじゃん」
と、呆れたようにあっさり返された。
……まぁ、そうだよね😕
いや、でも本当のところは分からない。
イモリになったことがあるわけじゃないんだから。
そして研究所の奥の水槽には─────

いました!オオサンショウウオ(๑^ ^๑)
とても大きい子で1m以上は余裕にあって、私が今まで見たオオサンショウウオの中では1番かな?世界的にも最大級で長寿だそうな。
オオサンショウウオはご存知、1億年前から姿が変わらぬ生きた化石と言われている。

オオサンショウウオ自体が特別天然記念物だけど、このチュウゴクオオサンショウウオは、その中でもさらに貴重な個体ってことだね。

のっそのそと水中の中を動いてた。

ぶくぶくぶくぶく。゚。.o○かわいい・・・癒しだわ。
あともう1匹小さめな子がいた。沢山📷撮ったけど、とりあえずこれだけ。
オオサンショウウオ。
連れには「💩みたい」とか「かりんとう」とか散々な言われようだけど、そんなことはどうでもいい。
私が好きなのだから、それでいいのである。
実際に個体を見たことがあるのは、
『アクアリウムさがみはら』と『道の駅 和良』にある和良歴史資料館、そして今回の両生類研究所。
……好きなくせに、まだこれだけか。
うーん、全然足りていない。
全国で見られる施設を挙げると、
・三重のサンショウウオセンター
・岡山・湯原温泉郷のはんざきセンター
・京都水族館
・広島の安佐動物公園
私の知る限りではこのあたり。
友人の話では、京都水族館にはかなりの数がいるらしい。
これは気になるところだ。
そういえばサンショウウオセンターは、紀伊半島ツーリングの初日に立ち寄る予定だったのだけど、あの時は大雨で断念したのだった。
そしてもう一つ。
兵庫県朝来市にある、オオサンショウウオの聖地――
『日本ハンザキ研究所』。
ここは、いずれ必ず行きたい場所である。

“両生類の再生能力”を紹介する「再生研究エリア」には、たくさんの通称“ウーパールーパー”がいた。
※この記事ではウーパールーパーで統一する。
肋骨のようなものが透けて見える見た目から、「気持ち悪い」と感じる人もいるらしい。
でも、真正面から見たあの顔の愛らしさといったら……思わず見入ってしまう。

小さな個体は3cmほど。まだ幼体だろうか。
このサイズ感は反則級にかわいい。
ちなみに「ウーパールーパー」という名前は日本独自の呼び方で、もともとはキャラクター名。
一般的には「メキシコサラマンダー」とも呼ばれるが、正式名称はメキシコサンショウウオ。
両生綱・有尾目・トラフサンショウウオ科に分類される両生類である。
そして、この施設では「アホロートル」という名称で紹介されていた。
アホロートルとは、幼生の姿のまま成熟する“幼形成熟(ネオテニー)”という特徴を持つ種のこと。
通常の両生類は成長すると肺呼吸に切り替わり、陸上生活へと移行する。
しかしウーパールーパーは、成体になってもエラ呼吸のまま水中で生き続ける。
首元から生えている、あのヒラヒラしたものが外鰓(エラ)。
子供の姿のまま大人になる——なんとも不思議な生き物である。
では、なぜ「再生研究エリア」なのか。
両生類はもともと高い再生能力を持つが、なかでもウーパールーパーは別格。
四肢を失っても、時間が経てば元通りに再生してしまう。
それだけではない。
水晶体、心臓、脊髄、中枢神経系に至るまで再生可能だという。
まるでナメック星人並みの能力である。
正直、ただの愛らしい変わった生き物、くらいに思っていた。
それだけに、この能力には驚かされた。
身近な両生類といえばカエル。
カエルは成体になると再生能力こそ失われるが、傷の治癒は非常に早い。
人間なら1週間かかる傷でも、半日ほどで修復してしまうこともあるらしい。
こうした両生類の再生能力は、現在、医療分野でも大きな注目を集めている。
人間の再生医療の鍵を握る存在——それがウーパールーパーなのかもしれない。
将来、治療不可能とされていた病気が治るようになる。
そんな日が来る可能性もゼロではない。
もちろん実現には長い年月がかかるだろう。
それでも、この小さな生き物が医療の未来を変えるかもしれないと思うと、ロマンを感じずにはいられない。
しかし、その一方で——
ウーパールーパーの野生個体は激減している。
原産地であるメキシコシティ周辺の運河からも、姿を消しつつあるという。
さらに問題なのは、両生類そのものが世界的に減少していることだ。

国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価Extinct (EX) – 絶滅
Extinct in the Wild (EW) – 野生絶滅
Threatened – 絶滅危惧種
Critically Endangered (CR) – 絶滅危惧IA類
Endangered (EN) – 絶滅危惧IB類
Vulnerable (VU) – 絶滅危惧II類
Near Threatened (NT) – 準絶滅危惧
Least Concern (LC) – 軽度懸念
Data Deficient (DD) – 情報不足
Not Evaluated (NE) – 未評価所謂
IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでも、
多くの両生類が絶滅の危機にあるとされている。
たとえばオオサンショウウオが「VU(絶滅危惧Ⅱ類)」だとすれば、
ウーパールーパーは「CR(絶滅危惧ⅠA類)」。
より深刻な状況にある。
原因は、生息地の破壊や環境汚染、外来種の影響、そして感染症。
なかでもカエルツボカビ症は深刻で、数多くの種が減少・絶滅に追い込まれている。

ツーリングでよく立ち寄る棚田。
あのどこか懐かしい風景の中にも、多くの生き物が暮らしている。

実は、絶滅危惧種の約3割が田んぼに生息する生き物だと言われている。
梅雨の夜に響くカエルの大合唱。
あの音も、日本の原風景のひとつだ。
子供の頃、田んぼでオタマジャクシをすくって、カエルになるまで観察した記憶。
道路に干からびたカエルの死骸を見て、ひやっとしたこと。
そんな当たり前だった光景が、いつの間にか減っている。

日が暮れればカエルの声が響く。
その何気ない風景は、失ってはいけないものなのだと思う。

あのカエルたちが消えてしまう――。
まだ見かけるし大丈夫なのでは?と、つい思ってしまう。
でも実際には、いまこの瞬間も数は減り続けている。
子どもの頃、実家の近くは市街化調整区域で、まだ豊かな自然が残っていた。
田んぼでオタマジャクシをすくって、カエルになるまで見守る。そんな遊びをよくしていた。
それに、道路で干からびたカエルの死骸も珍しくなかった。
ぺったんこになったそれを踏みそうになって、「うわっ」と何度焦ったことか。
けれど最近は、その死骸すらほとんど見かけなくなった。
こんな身近なところでも、確実に数は減っているのだと実感する。
日が暮れると、どこからともなく響いてくるカエルの鳴き声。
あれは、失ってはいけない日本の音風景なのだと思う。

ここからは余談。
先ほど紹介したサイトにもあったが、
1980年代後半、日清カップ焼きそば「U.F.O.」のCMをきっかけに、ウーパールーパーが一大ブームになった。
これを知っている時点で年代がバレそうだが……
流行の裏で、大量の個体が日本に持ち込まれたのも事実である。
彼らもまた、流行の“消費物”になってしまったわけだ。
そして当時、まだ10代だった頃。
「あのピンクの生き物はどうなったんだろう」と気になっていたとき、週刊誌か何かで衝撃の写真を目にした。
――ウーパールーパー丼。
あの姿のまま、ご飯の上にのっていた。
正直、かなりショックだった。
いまでも記憶に焼き付いているし、軽くトラウマである。
現在はネットで検索すれば、唐揚げなどになった姿も簡単に出てくるが……
これは本気で、見ない方がいい。人によってはやられるやつだと思う。
ちなみに、あのウーパールーパー丼。
なんと天ぷらになっていた。
……いや、ちょっと待て。
あの姿のまま衣をまとって、ご飯の上に鎮座しているのだから、インパクトが強すぎる。
当時は衝撃で、しばらく頭から離れなかった。
可愛いと思っていた生き物が、食べ物として出てくる。
このギャップはなかなかキツい。

両生類の再生能力については、恥ずかしながらこれまでほとんど知らなかった。
それに今回は「オオサンショウウオかわいいなぁ、好きだ〜」くらいの軽い気持ちで研究所を訪れたのだけど、
両生類の生態や優れた再生能力、さらには絶滅危惧種の現状など、思っていた以上に多くのことを知ることができた。
入館前は、規模にしては入場料2000円は少し高いかなとも感じていたが、
実際にはたくさんの両生類を見ることができたし、何より内容がとても濃い。
結果としては、むしろ“おつりがくる”くらいの充実度で、個人的には大満足だった。

オオサンショウウオ型のでかいパスケース買ったらバッグに入らず、、こんな感じでぶら下げて走ることになりました汗。🐙といい、後ろから見た人は変な女ライダーだと思ったかしら。まぁ変な女ですけど。
ということで、両生類研究所でした〜
興味の出た方はぜひ。

いろは坂を下り・・・

『サッポロラーメンあかしや』でねぎチャーシューめん食べました。

昔がらの・・・味噌ラーメン。美味かった!

そばの花が見事に咲いてる”日光広域農道”をのんびり走りました。

R121沿いにある鬼怒川・川治温泉郷観光マップのところで休憩。

ソロでひたすら走るツーリングもいいけど、たまにはこういうツーリングもよいね!

川治温泉のゆるキャラ、かわじい。
指さしてるポーズのは見つけられなかった。

『道の駅 湯西川』近く、R121の『赤夕大橋』。
橋の上を走ってると景色もいいし気分も上がりますね。

温泉近づいてまいりました。林道を走り・・・宿へ。


