東北 4日目 お宿編 『 野田村 / 苫屋 』

四日目の夜は久慈あたりで探すことが決まった時。

宿をどうしようかなぁと。
朝の通勤時間、ネット見て探してたところ・・・偶然面白い宿を発見しました。

それは──────────
電話やネットで予約するのではなく、予約は手紙のやりとりのみ。

なんと。
この現代においてネットはともかく電話でもできないとか!

うっそー、なんというアナログ。。
しかも宿の写真を見るといい感じの古民家。

そういう面白いところは見逃せません。
しかも部屋も3部屋しかない。早い者勝ちぃ!

料金は朝夜付きで6,000円。冬は暖房費込で6,500円らしい。
今回の旅で一番高い宿になるけどそれは経験料、思い出への投資!とします。
しかも宿の案内と住所の記載はその村の観光ホームページから笑

旅人の間でも知る人ぞ知る、みたいな宿らしいけど・・・最近は口コミはもちろんのこと、メディアか何かで取り上げられ、有名になりつつあるみたい。

これは早く予約しなきゃ────────────

善は急げ。
昼の休憩時間、急いで郵便局まで行って『返信用はがき』に書いて速達で出しました。

予約できますように(-人-)

後日・・・5日後くらいかな?

返信キタ━━━━∩˙▿˙∩━━━━!!!!

こ、これはなんか、嬉しいぞ 笑

しかも・・・

来たハガキを見てその人の年齢や、どんな人かを想像して献立を考える

って!
限られた休憩時間に急いで書いたから内容はきちんとしたつもりでも字は汚かったかも。。。(¯―¯💧)


さてさて、今宵はその宿に向かいます。

久慈について、『道の駅 のだ』まで行き、そこから
すごい細い道に入っていきます。

あまりにも真っ暗。街灯もない。反射板のポールのみで。
途中タヌキかなんかが2匹飛び出してきて、あやうく轢くところでした。
ほんと前輪とスレスレで、いっぽ間違えてたらコケるところだった。。

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苫屋

着きました。暗くて建物が良く見えません。

とりあえずヘルメットをミラーにかけて。ドアを引いてみる。。「すいませーん。。」
そしたら男性の方が出てきて、泊まり客とすぐわかったのか感じよく出迎えてくれました。

その人からなんか暖かみのあるオーラが・・・

お邪魔しまーす。
うわぁ、味がある。。。古民家宿!やった!

部屋を案内してくれたので、荷物を運んで・・・
どうやら今晩は泊まり客は私一人みたいです。
明日は三連休の初日もあって、既に予約いっぱいだそうな。ネットでは3部屋となってたけど実際は2部屋と仰っていました。

夕飯の前に先にお風呂にするかどちらか聞いてきたので、先にお風呂にしてもらいました。お風呂をこれから沸かしてくれるみたい!

奥に見えるのが私の泊まった部屋。

宿に着き、暖かく広い部屋にきて安心したのか荷物ぐちゃぐちゃ~。

だらしなく荷物出しっぱなしのまま風呂に入りに行ったのですが、部屋に戻ってきたらお布団を出して敷いててくれてました。

・・・ということは、この散らかった荷物を見られたということか~
ひー、恥ずかしい( 灬˙▿˙灬 )

部屋からは廊下を少し歩いて・・・ふろ場に向かう感じです。

お風呂場は一度建物の外に出て入る感じです。古民家だからか風呂場は後で付け足したような建物でした。

古い家なので小さな蜘蛛が部屋にちょこちょこと侵入してきてます。入口の扉開けた瞬間、見たことない小さなゲジゲジみたいな虫が足元をササーーと過ぎりました。

私は全く気にならないですが、ダメな方はダメかもです。こういうもんだと割り切れば大丈夫かと思いますがね。

宿は・・・凄く静かなのですが
パチパチ・・・と微かな音だけが聞こえてきます。

そうです、囲炉裏からの音なんですね。

温まってから晩飯タイム。
囲炉裏を挟んで向こう側にオーナーのご夫妻が座って一緒に晩御飯。
「記念に写真撮っていいですか?」と聞く私。
快諾してくださいました。

凄い、身体に良さそうな健康なご飯ーー。
見た感じ精進料理みたいだなと思いきや、ほっとする家庭料理の味でした。

汚い字であろう、急いで書いたハガキを見て
この晩御飯の献立を考えてくださったと思うと、感慨深い。。

どんな人物像を想像されたのだろうか。気になる・・・。
聞けなかったですが。

毎日こういうの食べてたら痩せそう。昨日のコンビニ飯とは真逆だなぁ。

囲炉裏のある部屋の隣が台所。ここで女将さんは作っていました。

そして囲炉裏で焼いてた魚を頂きます。
魚は「鏡鯛」。魚の裏の面が鏡の様だからカガミダイと言うそうな。初めて食べました。

美味しい!
例えるなら味の感じは鯵の開きみたいかな。
お箸でもいいけど、バリバリと齧るのが美味しい食べ方。

ご飯と味噌汁をお供に。

そして食後にはウィスキーも頂きました。
お酒は好きなのを選んでいいらしく!まさかツーリング先の宿で頂けるとは思わなく。ほんと嬉しかったぁ。
幸せじゃ。。

ご夫妻とはご飯を食べながらお話をしました。
聞かれたので今までのバイクの旅のこととか。
あと、震災のことやら。

明日はどこを回るの?と。
岩手の海沿いを南下しますと話したらオススメな所とか
いろいろ教えてくれました。

そ、そんなにまわる時間ないけど💧

あとは、復興で頑張ってる人たちがいっぱいいると。
牡鹿半島で津波で奥さんを亡くされた旦那さんが一人で
頑張って切り盛りしてるカフェがあるのでぜひ行ってみてください、と仰ってました。
お店の名前も教えてくれて・・・

つーか、なにぃーーー。
時間なくて今回ルートから外した牡鹿半島。
(´;︵;`)

いきます。牡鹿半島のカフェにいずれ、必ず、必ずや行きますよ!
いつになるのやら。

そして酒がまわったのか、気持ちよく寝れました。爆睡。

そして朝!コケコッコー。
am6:30  朝ごはんタイム。

囲炉裏の炭で焼いた、焼きおにぎり。

素朴な美味しさ。外がパリ、中がほっくり。コンビニやワイワイ系の居酒屋の〆で出てくる焼きおにぎりとは違うぜ!

いちいち絵になるので、ひたすら写真に収めるわたし。

朝になって初めてちゃんと見る宿の外。

昼はカフェを営業してるみたい。美味そぉ。

いやーよかったです。良いところに泊まりました。貴重な体験でした。

若い時には思わなかっただろう
こういう暮らし、羨ましい、素敵だな・・・囲炉裏のある温もりのある生活・・・いいなぁ

マジで思いましたよ。

もっと、ご夫妻ともっと深いお話がしたかったなぁ。
そのご夫妻もどうやら生粋の旅人らしいです。
つっこんだこととか、もっともっとたくさん聞けばよかった。

あと宿のハガキや手作りの物とかたくさん置いてあって、どれも復興関連の寄付になるので数点買っていきました。

ここも思い出になりましたね。
気持ちよく送り出してくださいました。

さー、今日のルートは、宮城県の石巻市まで。
天気も良い!

しかも、寒くない。

出発です。

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